世界遺産 006「法隆寺地域の仏教建造物」
「法隆寺地域の仏教建造物」
法隆寺地域の建造物は日本における最初の仏教寺院群
聖徳太子ゆかりの寺院を含むこの地域の建造物は、日本における最初の仏教寺院群であり、その後1300年にわたる日本の仏教建築の発展に多大な影響を及ぼしてきた。
7世紀から8世紀にかけて建造されものには、北魏(ほくぎ)や唐などの時代に中国で発展した建築様式が見られる。さらに、西院や五重塔の一部に建物の柱にエンタシスの技法が見られ、日本と中国、東アジアにおける密接な建築上の文化交流が伺える。
【エンタシス】柱の中央部分を膨らませたギリシャのパルテノン神殿などで見られる建築技法。法隆寺南大門の柱や唐招提寺金堂の柱に見られる。安定して見えることから巨大建築物の柱に用いることが多い。古代ギリシャ発祥の建築技法とされている。
11棟の建物は現存する世界最古の木造建造物
世界遺産に登録されているのは、法隆寺に属する47棟と法起寺に属する1棟の建物。そのうち8世紀以前に建造された11棟の建物は、現存する世界最古の木造建造物である。
法起寺の三重塔は、三重塔としては日本最古かつ最大規模のものとして知られているが、着工年は法隆寺の五重塔の方が古く、世界最古の木造の塔は法隆寺の五重塔とされている。
法隆寺(ほうりゅうじ)
法起寺(ほうきじ)
登録地域の面積は、構成資産 15ヘクタール、それを保護する緩衝地帯 571ヘクタール。
引用 : 日本の世界遺産-平和が一番
https://heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/houryuuji/
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