書庫のまくら

世界遺産を中心に思いついた事、好きな事を書いています

世界遺産 012「日光の社寺」

f:id:hayato0129:20190214221611j:image

日光の社寺

  • 地域 : 栃木県
  • 登録年 : 1999年
  • 登録基準 : I・IV・VI
  • 登録区分 : 文化遺産

仏教と神道が融合した独自の信仰を育くんできた日光

二荒山(男体山)をはじめ諸山の神霊を祀ってきた二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)、1200年以上の歴史を有する日光山輪王寺(にっこうさんりんのうじ)に代表される日光の社寺は、神を仏として崇める仏教と神道が融合した独自の信仰を育くんできた。

日光東照宮には随所に平和を願う思いが込められている

また、17世紀の天才的芸術家の作品群である東照宮と大猷院は、日本近世の宗教建築を代表する権現造り形式の完成形といわれ、その後の霊廟建築や神社建築に大きな影響を与えた。権力の絶大さを象徴する豪華絢爛たるものの、随所に平和を願う思いが込められている。

神厩舎に飾られている「三猿(さんざる)」に表現されている処世術、東回廊に飾られている「眠り猫(ねむりねこ)」に象徴されているを平和を願う思い、含蓄のある徳川家康の遺訓など、現代に通じるものが感じられる場所でもある。

f:id:hayato0129:20190214232835j:image
徳川家康の遺訓

「人の一生は重荷を負て 遠き道をゆくが如し いそぐべからず   不自由を常とおもへば不足なし こころに望みおこらば困窮したる時を思ひ出すべし 堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもへ   勝事ばかり知りてまくる事を知らざれば害其身にいたる おのれを責て人をせむるな 及ばざるは過たるよりまされり」

 

明治4年(1868年)の神仏分離令以降、日光山内の仏教建築物を総称して輪王寺と呼び、東照宮以外の日光山内に点在する神道建物を総称して二荒山神社と呼んでいる。


構成資産は、2社1寺に属する103棟の建築物群と周辺の景観遺跡。登録地域の面積は、構成資産 51ヘクタール、それを保護する緩衝地帯 373ヘクタール。

 

二荒山神社

f:id:hayato0129:20190214232933j:image

日光における山岳信仰の中心として古くから崇拝されてきた神社で、特に、中世には多数の社殿が造営されました。また、江戸時代になると、徳川幕府によって新たに本殿や社殿が造営され、このうち、本殿や神橋など23棟が重要文化財に指定されています。 


東照宮

f:id:hayato0129:20190214232948j:image

徳川家康公の霊廟として元和3年(1617年)に創建されました。現在の主要な社殿は、寛永13年(1636年)、3代将軍徳川家光により造営が行われたものです。この東照宮の建築により、日本の代表的な神社建築様式である「権現造」が完成したともいわれます。彫刻や彩色などの建築装飾についても、当時の最高水準の技術が用いられました。本殿・石の間・拝殿、陽明門など8棟が国宝に、34棟が重要文化財に指定されています。 


輪王寺

f:id:hayato0129:20190214233027j:image

8世紀末に日光を開山した勝道上人の創建による四本竜寺を起源とし、日光山の中心寺院として発展してきましたが、承応2年(1653年)3代将軍徳川家光の霊廟である大猷院が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けました。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿が国宝に、そのほかの37棟が重要文化財に指定されています。


引用 : 日本の世界遺産-平和が一番

https://heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/index.html

引用 : 文化遺産オンライン

http://bunka.nii.ac.jp/special_content/hlink8

pixabay フリー画像

https://pixabay.com/ja/

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

ゆんフリー写真素材集

http://www.yunphoto.net/jp/